市販用タイヤにF1の技術が生かされることはたくさんあります。F1の場合、計測技術が非常に進化していますので、タイヤの挙動が非常に細かく見られるようになります。そういったことを、市販タイヤにフィードバックできました。とくに材料の面でいうと、レースのタイヤといえども、やはり摩耗に強くてグリップもいいタイヤの開発が重要となります。グリップがいいタイヤというのはオイル成分が多めに入っていて接地面積が稼げるもの。
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だから減るのが少し早くなる。ところが、それであっても摩耗に強い、いってみれば「二律背反」の課題を解く必要があります。そうして開発された技術は、今の低燃費タイヤに生かされています。つまり転がり抵抗をよくすると、普通はグリップが悪くなりますが、グリップをキープしたまま、転がり抵抗を下げるという技術に、今つながっています。一方、逆のフィードバックもあります。レースタイヤだけが先端をいっているわけではなくて、乗用車のタイヤなどを研究している量産タイヤ部門でも新しい技術をどんどん開発していますから、それをレースタイヤに応用することは十分にあります。レースタイヤは限定されたものしか作っていないのに対して、量産タイヤは大きいものはオフザロードという鉱山で使うタイヤから、小さいものはレーシングカードタイヤまで幅広く作っているので、製造技術の面でかなり進んでいますから、勉強することがたくさんあります。