その国の言語では立派な意味があるのに、日本人にだけ妙にウケてしまう地名というのは多い。学生時代、世界地図でヘンな地名を見つけては友達と爆笑したという記憶のある方もいるのでは?そんなおもしろ地名を一挙に紹介しよう。南太平洋に浮かぶ「エロマンガ島」は、一七七四年にキャプテン・クックが航海の途中に上陸したさいに命名したという。ちなみにエロマンガとは現地の言葉で「これは人間です」という意味。またオランダ・ハーグの郊外にあるリゾート海岸「スケベニンゲン」は、なんともぴったりハマった地名のようだが、語源は「斜面の村」。豪華なホテルやレストランが建ち並び、17世紀からバカンスの地として栄えた由緒ある土地である。下ネタ系では北アフリカはチュニジアの「シリアナ」、アメリカ・ウィスコンシン州の「オナラスカ」、ギニアの「チンボ川」、ザンビアの「マンコヤ」などアブない地名は尽きない。バリ島のリゾート地「キンタマーニ高原」は「バリの軽井沢」とも呼ばれているが、残念ながら語源ははっきりしない。次は悪口系。なんとアホ、バカ、トンマ、すべてそろっている。「アホ岬」はスペイン、「バカ山」はボルネオ島、「トンマ島」はノルウェー。「ボケ」(ギニア)や「ブタ」(ザイール)など、こうなるともう笑うしかない。最後に川の名前を三つ。アイルランドの「ボイン川」、イギリスの「ドブ川」、シベリアのその名も「オモロイ川」で締めくくるとしよう。
旅行に関心の高い欧米では、一般雑誌、金融雑誌、旅行雑誌などで、毎年定期的に世界の「ホテルランキング」を発表している。ホテルはまさに「生きもの」で、優れた経営者や支配人、スタッフ、建物、周囲の環境などによって、実はその「質」が毎年、変化している。それをチェックするために、欧米ではこうしたホテルジャーナリズムが独自の視点で格付けを行っているわけだ。毎年、ホテルランキングを発表している主な雑誌には、次のようなものがある。●「インスティテューショナル・インベスター」アメリカの銀行の頭取クラスが読む金融専門誌。銀行家が見たシビアな視点で選ぶ世界のホテルランキングが名物になっている。●「ビジネス・トラベラー」タイトルどおり、ビジネス目的に絞ったイギリスの旅行雑誌。「素早いチェックイン」、「フレンドリーな出迎え」等々、ホテルをランキングする項目も工夫している。●「コンテ・ナスト・トラベラー」世界の旅行ファンが読んでいる旅行専門誌。選ぶホテルも旅行する側の立場に立って精選されている。●「ハイダウェイ・レポート」ハイダウェイとは、「隠れ家」の意味で、まさに隠れ家のような穴場ホテルを探し出すアメリカの会員誌である。各雑誌の細かなランキングを気にする必要はないが、ランキングの上位に入って話題になったホテルは、間違いなく今が“旬”のホテルと思っていいだろう。
土佐の味覚を代表する「皿鉢料理」は、大きな皿の上に名物の鰹のたたきをはじめ、刺身、揚げ物、焼き魚、寿司、そうめんなどが豪快に盛りつけられる。見た目には豪華だが、やはり料理はできたてのほうがおいしい。それがどうしてこうなったかといえば、女性が台所での仕事をあらかじめ済ませて食事の最初から参加できるように配慮したという説明がある。『鬼龍院花子』の世界のように、土佐の女性は気っぷがいい。そして酒好きでもある。他国の人間が高知の料理屋で食事をすると仲居さんなどが形を付けるだけでなく本当にかなりの酒を飲むことに驚かされることになる。この酒好きの高知県が、橋本大二郎知事の一言で官官接待廃止の先陣を切っだのがまた面白いところである。戦国時代の領主、長曾我部氏の居城は高知港の湾口にある浦戸だった。湾内の良港に近く、交通の要衝でもあるうえほどよく小高い丘もあるこの地に着目して工事を試みたが、城下の治水工事が難航して断念した。それを、関ヶ原の戦いののちに領主となった山内一豊か本格的な築城工事を起こした。現在も天守閣などが残るが、これは江戸中期の享保年間に一度、全焼したあとの再建になる。ただ、江戸中期の建物にしては古風で桃山風なのは、もともとの高知城が山内家の前領地である掛川のお城を模したもので、それをまた、火災後の再建の際にも踏襲したためである。山内氏は幕末まで変わることなくこの地を治め、とくに、幕末の藩主であった容堂公は実力者として大きな役割を果たした。幕末維新には藩士たちだけでなく、坂本龍馬など郷士と呼ばれる準武士階級も活躍したが、彼らの多くは長曾我部氏の旧臣だった。